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文章 書き方コツNOTE(ノート)

文化庁「公用文作成の考え方」

文化庁「公用文作成の考え方」

文化庁が無償公開した、「公用文」の書き方のPDFだ。
「これからの時代にふさわしい公用文作成の手引」を目指して作成されたと、冒頭で宣言されている。
私はこのPDFを全部読んでみたが、たしかにそうなっていた。すごい精度だった。

この文書が対象とする「公用文」の中には、国民に広く分かりやすく伝えるための文章も含まれている。だから、私たちが書く文章にも、そのまま応用できる指針になっている。

記号の使い方、不快感を与えない言葉、見出しの付け方、専門用語の言い換え方など、読みやすい文章を書くための指針が、網羅的に示されている。

日本政府内の頭の良い、経験豊富な方々が、細心の注意を払って作り上げてくれた指針だ。そして、このPDF文書自体も読みやすくて、素晴らしいお手本になっている。

仮に、本屋で1万円で売られていても、私は買うだろう。
それが、ネットにつなげば誰でもダウンロードできるようになっている。
太っ腹だ。
税金の使われ方として、理に適っていると思う。

「不特定多数の読み手」に文章を書く機会がある方は、ぜひダウンロードしてみてほしい。
その精度、分かりやすさに、きっと驚くはずだ。


目次

「公用文作成の考え方(文化審議会建議)」 ●基本的な考え方 公用文作成の在り方 - 読み手とのコミュニケーションとしての公用文作成 - 目的や種類に応じた公用文作成 読み手に伝わる公用文作成の条件 - 正確に書く - 分かりやすく書く - 気持ちに配慮して書く ●表記の原則 漢字の使い方 - 漢字使用の原則 - 常用漢字表の字種・音訓で書き表せない場合 - 常用漢字表に使える漢字があっても仮名で書く場合 送り仮名の付け方 外来語の表記 数字の使い方 符号の使い方 - 句読点や括弧の使い方 - 様々な符号の使い方 その他の原則 ●用語の使い方 法令・公用文に特有の用語の扱い 専門用語の扱い 外来語への対応 専門用語や外来語の説明の仕方 紛らわしい言葉の扱い 文書の目的、媒体に応じた言葉の使い方 違和感や不快感を与えない言葉の使い方 その他の表現の工夫 ●伝わる公用文のために 文体の選択 標題、見出しの付け方 文の書き方 文書の構成

文化庁「公用文作成の考え方」』